世界大会 メダリストインタビュー No.7
ジュニア・U18クラス 男子トゥル1段 優勝
稲垣 空我 選手
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「世界大会で優勝する」小学3年生の時、初めて作ったテコンドーノートの1ページ目に大きく書いたのを今でも覚えています。
まさか、16歳で達成してしまうとは当時は思ってもなかったでしょう。今回、優勝して最初にこみ上げてきたのは「今までやってきたことは決して間違いではない」と分かった嬉しさと達成感でした。 試合内容も自分の中では1番のトゥルだと言える位良かったと思います。自分が今大会のトゥルで目標にしてきた、「いつもどうり」が達成できたからこその結果でした。しかし、決勝で対戦した朝鮮の選手と比べて、スピードや蹴り技等に関しては圧倒的に自分が劣っていることも分かり、自分の課題も明確になりました。個人マッソギは、予選リーグ敗退という結果に終わりました。実際に海外の選手と対峙して感じたのは思っていたより練習してきたことはちゃんと通用するということです。自分の蹴りやパンチで、しっかりと相手に当てて点を取ることができたのは、気持ちの面で大きく自信になりました。逆に体力と冷静さを保つ精神力が足りないと痛感。 自分の3試合目は勝ちはしたものの疲弊し2分経つのを待つような試合内容で凄く悔しかったです。 二度とあのような姿を見せないようにトレーニングをしようと思いました。この大会で試合の勝ち負け両方を経験し、次に繋げるための課題を沢山見つけることができました。大会全体を通して嬉しかった事は、同じ道場で練習するメンバー、自分の師範と一緒に試合に出て、全員がメダルを取って帰ってこれたことです。普段1番近くで、努力している姿を見てきたので自分のこと以上に嬉しく思いました。最後に、同じ代表のメンバー、先生、支えてくださった方々の応援あっての結果です。ありがとうございました! いつまでも上を目指して挑戦し続ける「最強の挑戦者」を目指して今後も精進していきます! |
世界大会 メダリストインタビュー No.8
ジュニア・U18クラス 女子トゥル2段 第3位
寺島 さゆり 選手
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日本選手団は、みんな優しくて、面白くて、一緒にいるだけで強くなれる素敵な人達でした。
世界大会の11日間は、毎日がテコンドーで、毎日テコンドーの事だけを考えていて、最高に楽しい時間でした。 間近で観るハイレベルな試合はとても刺激になったけど、自分の試合中が1番楽しかったです。 2年後の世界大会にも、必ず出場します!
けれど、強化練習が始まってから2ヶ月間は、行きの電車は不安で泣いていました。 代表選手に選ばれた時は、絶対に強くなる!と決意したはずなのに、レベルの高い選手達との練習は、自分の弱さを痛感する日々で、心が折れそうになりました。 でも、強い選手達が夢中になって必死で練習する姿を見るうちに、自分もそうなろうと思うようになりました。 不安な分、とにかくガチで、沢山練習しました。 戦ってみると、海外の選手も日本の選手と同じテコンドーで、今までの経験を活かすことができました。不安でたまらなかったはずの世界大会は、緊張と興奮を存分に楽しめる自分に成長していました。
日本選手団の皆さん、道場のみんなのおかげでこんなに成長できたのに、期待に応えることができなかったのが悔しくてたまりません。
だから、2年後の世界大会で、最後まで勝ち切って、みんなに恩返ししたいです。 |
世界大会 メダリストインタビュー No.9
アダルトクラス
女子トゥル1段 優勝 / 女子団体トゥル 第3位 大島 ののか 選手
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今回は私にとって初めての国際大会でした。
結果は個人トゥルと団体トゥルで3位を取ることができました。 個人トゥルでは緊張はありましたが、今まで自分がやってきたことを信じ落ち着いて試合に臨むことができました。
練習の時から自分がどれほど動けば一番良い動きができるのか考えながらやっていました。そのため、試合当日も自分の試合までの時間を把握し、しっかりアップしたことでベストな状態でコートに立つことができました。試合中には幼い頃から指導してくださった船水師範をはじめ、団体メンバーなど多くの選手がコート近くで応援していてくれたことがとても心強かったです。準決勝で負けた悔しさはもちろんありますが、全力を出し切ることができたので良かったです。また、朝鮮の選手のキレとパワーを身近で感じられたのは非常に良い経験となりました。今後の課題は力強くきれる呼吸とトゥル全体の迫力だと思うので、経験したことを活かして練習に励みたいと思います。 団体トゥルでは試合直前まで細部にこだわって練習してきました。
特に自由トゥルの速いバリエーションのところはこだわってきたので本番で決まった瞬間は本当に気持ちよかったです。 当初は全員で合わせるのに苦労しましたが、意見を出し合いながら練習したからこそ団結力も高まり、本番では気合いも気持ちもこもったトゥルができたのだと思います。 しかし、勝つことを目指していたので1度も勝てなかったのはとても悔しかったです。団体マッソギでは出場メンバーを近くで応援することしかできず自分のメンタルの弱さと実力不足を感じました。今回感じた気持ちを忘れずに努力し続けます。 また、強化練習から世界大会当日の期間で、団体メンバーそれぞれが違う道場から集まっていたからこそ色々な知識を得られたのはよかったと感じました。 今回の世界大会でたくさんの刺激をもらいました。
この経験を必ず今後に繋げていきたいと思います。 |
世界大会 メダリストインタビュー No.10
ベテラン・ゴールドクラス 男子トゥル1段 優勝
齋 哲也 選手
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初めて参加した世界大会。個人トゥル(ゴールド/一段の部)で優勝することができました。
JAPANのユニフォームに袖を通せるだけで舞い上がるほど嬉しかったのに、表彰台の一番高いところで君が代が聞けるとは感無量でした。 ただ、トーナメント形式で行われた試合は順調ではなく、途中で敗退の2文字が頭をよぎるほど危うい場面がありました。
それは準決勝で2本を行う型のうち、自信を持って1本目を終えたときのことです。電光掲示板に示された判定は「1 vs 3」、5人の審判のうち、対戦相手を支持する審判が多いことに激しい動揺を覚えました。 2本目に指定された型は、最も基本的な技で構成される“チョンジ”。かなりの実力差がないと判定に差がつきにくい型です。「この型で今の劣勢を跳ね返すことは難しいのではないか?」不安と焦りで頭が一杯になりかけた時、「まだまだ!ここから!ここから!」というコーチの大きな声で我に返りました。「そう。気持ちを強く持ってやれることをやるしかない。」開き直って挑んだ2本目で「2 vs 2」に追いついて延長戦に持ち込み、なんとか勝つことができました。 コート上では技をきめるたびに聞こえる日本選手団の声援がとても心強く、気持ちの支えとなりました。メンタルの持ち方の大切さ、声援のありがたさが身に沁みました。 大会に先立っては5月から8月にかけての3か月、毎日曜日に合同練習が行われました。
名だたる選手たちに囲まれて夢のような環境でしたが、同じように技を出せない自分の未熟さにがっかりすることも多くありました。 悔しい気持ちがあった分、練習に打ち込むことができたと思います。また、監督、コーチ、選手から受けたアドバイスは示唆に富みつつも、呼吸の吐き方、手/足/呼吸の一致、正確な立ち方、動作の意味を踏まえた実践的な動き、など、白帯の頃に教わる基本をいかに正しく体得するかを説くものが多いと感じました。 自分が苦手な技はもちろんのこと、自分ができていないことに気づきもしなかったポイントについて、根本的なところからご指導いただき、テコンドーの技の奥深さと基本の重要性を改めて認識しました。 実際、大会でも上手な選手は基本ができているので、しっかりと床を踏めていて、今回の滑りやすい床も苦にしていないように見えました。 選手として国際大会ならではの学びもありました。体調管理の難しさです。
冷涼で湿度の低いカザフスタンの気候では保湿に気を付けるべきだと認識していたにも関わらず、喉を傷めてしまい、若干の不安を感じながら本番を迎えました。 練習で疲れた身体はトレーナーから親身な手厚いケアをいただきましたが、飛行機移動やホテル暮らしで普段と同じようには生活できない分、自分でも服装をはじめ様々に工夫が必要だと感じました。 日本選手団は雰囲気がとてもよく、それぞれの個性を発揮しながらも連帯感のあるよいチームでした。おかげで練習中も大会期間中も気持ちよく過ごすことができました。
選手に共通したのは練習熱心さ。合同練習でのひたむきさや、大会中でも暇さえあれば練習する姿に接して、自分ももっと励まないと、と刺激を受けずにいられませんでした。 この気持ちを忘れずに今後もさらなる深みを求めて頑張りたいと思います。 テコンドーを始めてから約20年。世界大会で優勝できる日が来るとは想像すらしていませんでした。
これまで様々にご指導・ご支援いただいた皆様、一緒に練習していただいた皆様、本当にありがとうございました。 そして、あたたかく迎え入れていただいた日本選手団の皆様、このような機会をあたえていただき、ここまで導いていただいたことに深く感謝します。また、今回の優勝をわがことのように喜んでくれた江東道場の皆様、日頃のあたたかいサポートにいつも感謝しています。 最後に、一番のサポータである家族にも感謝の意を表したいと思います。ありがとうございました。 |
世界大会 メダリストインタビュー No.11
ベテラン・ゴールドクラス
男子トゥル4段 優勝 / 男子マッソギ−64kg 第三位 / 団体トゥル 優勝 / 団体マッソギ 準優勝 岩崎 寛志 選手
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カザフスタンでの世界大会での経験は、私の人生で感動的で忘れられない一つとなりました。この大会は、世界中から集まった熟練の選手たちが、自身のスキルと情熱を競い合う場であり、私にとっては夢のような経験でした。
個人トゥル優勝は日頃からの継続的な努力の成果が報われた瞬間であり、感慨深いものでした。
体調万全とは言えなかったこの大会ですが、結果を出せたことに嬉しく思うと同時に更なる成長と挑戦を追求していく原動力となりました。
団体トゥルも個人に続き優勝できたことは、私にとって嬉しい結果でした。
挫折を共有し、成功を分かち合うことは団体競技の醍醐味でもあります。共に挑戦し、困難を克服することの価値を実感しました。限られた時間の中でメンバーとの調整は難しかったですが力を発揮することができたことに誇りを感じます。
この世界大会での経験は、私に多くのことを教えてくれました。努力、忍耐、そして信念が結果につながることを実感しました。また、競技だけでなく、仲間たちとの連帯感や団結力も大切であることを学びました。
最後に、この大会において私をサポートし、励まし続けてくれた、コーチ、監督、そして仲間に感謝の意を表したいと思います。彼らと共にこの旅を歩めたことに感謝し、今後も共に成長し続ければと思います。
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世界大会 メダリストインタビュー No.12
ベテラン・ゴールドクラス 男子トゥル5段 優勝
須賀 大輔 選手
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※準備中
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